- TOP
- リフォームお役立ちブログ
- タイルのお風呂からモダンで実用的なユニットバスへリフォーム
タイルのお風呂からモダンで実用的なユニットバスへリフォーム
- お風呂

目次
タイル風呂とは
タイル風呂とは、壁や床にタイルを貼り付けて作られる伝統的な浴室のスタイルを指します。これは、モルタル(粘土やセメントのような材料)の表面にタイルを貼り付ける方法で行われます。ユニットバスが普及する以前、このタイル風呂が一般的でした。
タイル風呂の利点は、デザインの自由度が高いことです。しかし、欠点もあります。古いタイル風呂では、断熱材が使われていないため、冬季には浴室が冷えやすくなります。また、タイルの間の目地にはゴミが詰まりやすく、カビの発生も問題となります。
さらに、タイルが劣化したり、破損やひび割れが生じると、水漏れの原因となります。これが結果として浴室の土台を腐らせたり、湿気がこもってシロアリ被害を招く可能性もあります。そして、修復する際に、元々使用していた同じタイルが市場になく、似たようなものから選ぶ必要がある場合もあります。
ユニットバスとは
ユニットバスとは、浴室の壁、床、天井、浴槽などのパーツがあらかじめ一組として製造され、現場で組み立てられるタイプの浴室を指します。つまり、これら全ての部分が一つに統合されている浴室です。ユニットバスの全てのパーツは、標準化された製品です。
ユニットバスからユニットバスへのリフォームはもちろん、自由に設計された伝統的な浴室からユニットバスへのリフォームも可能です。どちらのケースでも、分解したパーツを浴室に運び込んで、そこで組み立てます。
タイルのお風呂からユニットバスにリフォームするメリット・デメリット
メリット
- 簡単な掃除作業
ユニットバスでは、浴室の全パーツが一体化しているため、つなぎ目での汚れの蓄積が少なく、掃除が短時間で済みます。また、水はけの良い床材を使用することで、さらに掃除の作業が容易になります。
- 気密性と防水性の優位性
ユニットバスは、その気密性が非常に高いです。この結果、冬でもお湯が冷めにくいという利点があり、常に暖かな空間を保つことができます。さらに、ユニットバスはつなぎ目や段差がほとんどないため、防水性が高く、水漏れを心配する必要がほとんどありません。また、水はけ性能が高いため、汚れが付きにくく、カビの発生も抑えられます。これが掃除やメンテナンスの手間を軽減する特長となっています。
- バリアフリーデザインで全年齢層に使いやすい
段差がほぼ無い脱衣室や洗い場、また、越えやすい低めの浴槽や滑りにくい床材等、バリアフリーデザインが全ての標準的な仕様に取り入れられています。これにより、小さなお子さんからお年寄りまで、安全に利用できます。
- 工期が短く済む
ユニットバスの組み立て方式は、他の方法に比べて工事期間を大幅に短縮することが多いです。浴室が使用不可能な期間も、ほんの3~5日程度で終わります。
- ヒートショックの予防も可能
ユニットバスは、壁や床に断熱材が多く使用されており、浴室を素早く暖めることができる設計です。これに、浴室暖房を組み合わせると効果はさらに上がり、特に高齢者の間でよく見られるヒートショックという重大な問題を予防するのに役立ちます。
デメリット
- 設置スペースに収まる規格サイズであることが必要
ユニットバスは、箱型の規格サイズが定められており、それが設置スペースに収まらなければ設置することはできません。天井の梁や屋根の傾斜、柱などの制約によって、設置が不可能になる場合は、自由な設計で浴室を作る在来工法に変更するか、オーダーメイドのユニットバス商品を選択する必要があります。
- 後から設備を追加することが制限される場合もある
ユニットバスでは、工事が完了した後に新しい設備を追加したいと思っても、実際にはそれができないケースが存在します。新たな設備を追加するためには、天井や壁を解体するなどの大掛かりな工事が必要になることがあるためです。さらに、パーツ自体が後付けに対応していない場合もありますので、リフォーム時には望んだ設備をすべて取り付けることが重要です。
- 規格外の設備には適合していない
ユニットバスは、規格外のパーツや設備には適応していないのが一般的です。そのため、例えば檜風呂や猫足バスタブなど、特殊な形状の浴槽にリフォームしたい場合でも、提供されている商品の中から選ぶ必要があります。
施工のポイント・注意点(後から後悔しないためのポイント)

- 工事期間の確認
素材によって工事期間が異なることがあり、工事期間中は入浴できないため、事前に確認する必要があります。山中木材では、以下の施工の手順に詳細を記載しており、できるだけ早く入浴できるように努めています。
- 事前にショールームで商品を確認することがおすすめ
実際の浴室を目にすることで、より具体的なイメージが湧きやすくなります。
最近では節水型の浴槽が主流となっており、角を丸めたり、肘置きやオットマンのような凹凸を設けることで、お湯の量を制限しています。
ただし、個人の感じ方によっては、丸みや凹凸が逆に狭さを感じさせることもありますので、事前に確認することが重要です。山中木材では、さまざまなメーカーの商品を取り扱っており、ショールームへの来場予約も可能です。
- ユニットバスの各機能が本当に必要かを慎重に考える
最新のユニットバスを知ると、魅力的な新製品に目が行きがちです。しかし、すべての機能を導入しようとすると、予算オーバーや維持管理の負担の増加など、失敗の原因となる可能性があります。また、ジェットバスなどの機能は最初だけ使うという声も聞かれます。他にも、ミストサウナ、浴室テレビなどは追加費用がかかる場合がありますが、時間が経つと飽きて使わなくなるといった意見もあります。また、家族がいる場合はテレビの利用順番があるため、ゆっくりと見ることができないという声もあります。カウンターや鏡もない方が掃除が楽と感じるお客様もいらっしゃいます。特に鏡の水垢掃除は手間がかかるため、選ばれないこともあります。一方で、浴室乾燥や浴室暖房は取り付けておけば良かったという意見もあります。必要性をしっかりと検討しましょう。リフォームの目的に合った商品と設備を選ぶことが重要です。
各機能の選択に迷ったら依頼先の標準仕様を確認
ココがプロの一択!(山中木材の特徴)
山中木材では、新築住宅事業と同様に、私たちプロが厳選したベストワンの仕様を提供しています。当社ではトクラスやパナソニックの標準仕様を用意していますが、他のメーカーでも同様の仕様を提案することが可能です。
当社標準仕様(一例)
<トクラス every ベーシックタイプ>
- うつくしドア折戸(かすみ面材)
- LEDダウンライト
- 24時間対応換気暖房換気扇100V(ランドリーパイプ1本付)
- ロングミラー
- eワンストップシャワー3モード
- スライドバーメタルタイプ
- かわるん棚 ワイヤー浅型
- タオル掛け 樹脂ブラケットタイプ
- 保温浴槽・断熱合わせフタ
- 2重パン構造
施工期間
4~5日程(一般的な1616サイズの場合)
施工のながれ(手順)について
既存在来風呂、既存壁解体工事
↓
配管工事
↓
ユニットバス設置用土間打ち
↓
ユニットバス組み立て
↓
配管、リモコン接続
山中木材ではお風呂に入れない期間を短くする為、仕上げより前の段階で入浴出来るようにしています。一般的な工事期間よりも約1〜2日早く入れるようになります。(仮設部分あり、条件による)
↓
壁復旧、入口枠設置
↓
仕上げ工事(クロス工事等)
↓
工事完了
記事内容に関連する当社施工事例

トクラス every ベーシックタイプ 1616 [壁:正面/オリーブホワイト、周辺:ピュアホワイト|バスタブ:ホワイト]
この記事を書いた人

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]
工務部では部長としてリフォームを中心に現場管理をメインに担当しています。本ブログでは「私自身がリフォームをするのであればこうする」という視点でみなさまに役立つ情報を紹介していきます。よろしくお願いいたします。