1. TOP
  2. リフォームお役立ちブログ
  3. SNSのマネをしたのに“垢抜けない”のはナゼ?お気に入りの家具が映える、内装リフォームの正解

SNSのマネをしたのに“垢抜けない”のはナゼ?お気に入りの家具が映える、内装リフォームの正解

  • インテリアコーディネート

InstagramやPinterestで見つけた素敵なインテリア。 「こんな部屋にしたい!」と思って、似たような椅子やテーブルを買ってはみたものの、実際に家に置いてみるとなぜかパッとしない……。そんな経験はありませんか?

家具単体で見ればおしゃれなのに、部屋全体で見ると「何かが違う」「ちぐはぐで垢抜けない」。実はこれ、あなたのセンスが悪いわけではありません。多くの場合、原因は家具ではなく、それを受け止める「部屋のベース(内装)」との相性にあります。

今回は、お気に入りの家具がしっかりと映える部屋にするために知っておきたい、内装リフォームのコツと正解についてお話しします。 今回も本記事では、1級建築施工管理技士の現場監督・福田がポイントを詳しく解説します。

おしゃれな家具が「浮いてしまう」本当の理由

素晴らしい名画も、額縁や飾る壁がミスマッチだとその魅力は半減してしまいます。インテリアもこれと同じです。家具を「絵」だとすれば、床や壁は「背景(キャンバス)」にあたります。

日本の一般的な住宅、特に少し築年数が経ったお家では、ツルツルとした光沢のあるフローリングや、凹凸の少ない真っ白なビニールクロスが標準的に使われていることが多いです。これらは汚れにくく掃除がしやすいという機能的なメリットがありますが、デザイン性の高い家具、例えば使い込まれたようなアンティーク家具や、マットな質感の北欧家具などとは、質感が馴染みにくい傾向があります。

「家具の素材感」と「部屋の内装の素材感」にギャップがありすぎると、どうしても家具だけが浮いてしまい、結果として「ごちゃついている」「垢抜けない」という印象を与えてしまうのです。このギャップを埋める作業こそが、内装リフォームの役割です。

部屋の印象の7割を決める「床」の選び方

では、具体的にどこを直せば良いのでしょうか。最も効果が大きいのは、部屋の中で一番大きな面積を占める「床」です。

例えば、ヴィンテージ風の家具が好きなのに、床が明るい色のピカピカしたフローリングだと、どうしても安っぽく見えてしまいがちです。この場合、床材を落ち着いた色味の、木目がしっかりと感じられるものに変えるだけで、部屋のグレードが一気に上がります。

現場監督 福田からのアドバイス①

「床材選びは『足触り』と『ツヤなし』がポイントです」
カタログの色だけで選ぶと失敗します。おしゃれに見える部屋の共通点は、床の「ツヤ」が抑えられていることです。リフォーム用の床材を選ぶ際は、できるだけマットな質感のものや、表面に少し凹凸加工(浮造りなど)が施されたものを選んでみてください。光の反射が柔らかくなり、家具がしっとりと馴染みます。また、既存の床の上に重ね張りする「カバー工法」なら、解体費を抑えつつ6畳あたり数万円~十数万円程度(材工共)で施工できる場合も多く、コストパフォーマンスが良いのでおすすめです。

「白い壁」にも種類がある? 家具を引き立てる壁紙の魔法

<当社施工事例>

床の次に重要なのが「壁」です。「壁なんてどれも白でしょ?」と思われるかもしれませんが、実は「白」にも何百種類ものバリエーションがあります。

青みがかったクールな白はモダンで生活感のない空間には合いますが、木の温かみがある家具と合わせると寒々しくなってしまいます。逆に、少し黄みがかったアイボリー系の白や、織物のようなテクスチャがある白を選ぶと、家具の木材と馴染みが良くなり、温かみのある統一感が生まれます。

<アクセントクロス/当社施工事例>

また、部屋の四面の壁すべてを同じにする必要はありません。テレビの後ろやソファの後ろなど、視線が集まる一面だけ色や柄を変える「アクセントクロス」を取り入れるのも効果的です。

例えば、グレーやベージュのくすみカラーを一面に入れるだけで、手前の家具が輪郭を持って浮き上がり、まるでショールームのような奥行きが生まれます。アクセントクロスは材料費としても大きな差額にはならず、数千円から数万円プラスするだけで空間の質を劇的に変えられるコストパフォーマンスの高い手法です。

現場監督 福田からのアドバイス②

照明の色と壁紙の相性を計算に入れてください。
壁紙を選ぶ時、蛍光灯の下だけで見て決めていませんか? 実際のお家では、夕方以降はオレンジ色の電球色の照明を使うことが多いはずです。少しグレーがかった壁紙などは、電球色の光が当たると非常に美しい陰影を作り出し、部屋全体の雰囲気を格上げしてくれます。サンプルを壁に貼り、昼と夜それぞれの光でどう見えるかを確認するのが、プロも実践する失敗しないコツです。

「細部」に宿る神様と、インテリアコーディネーターの役割

<巾木/当社施工事例>

床と壁を変えれば8割は完成ですが、残りの2割、「細部」を詰めることで部屋の完成度は完璧なものになります。ここで言う細部とは、床と壁の境目にある「巾木(はばき)」や、ドアの枠、コンセントカバーなどのことです。

せっかく床を無垢材風のおしゃれなものにしたのに、巾木がプラスチック感満載の既製品のままだと、そこだけが悪目立ちしてしまいます。リフォームの際は、巾木を床に合わせて木製のものに変えたり、あえて壁と同じ白にして存在感を消したりといった微調整が重要です。

現場監督 福田からのアドバイス③

「『巾木(はばき)』を変えるだけで、部屋が広く見えます」
意外と見落としがちなのが、壁の下の縁取りである「巾木」です。昔の住宅は高さのある主張の強い巾木が多いですが、これを高さの低いスマートなもの(例えば高さ3~4cm程度のもの)や、壁と同色のものに交換するだけで、天井が高く、部屋がすっきりと洗練されて見えます。内装リフォームをするなら、ぜひここもセットで検討してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 住みながらのリフォームは可能ですか?

はい、可能です。
今回ご紹介したような内装リフォーム(床の張り替えやクロスの交換)であれば、部屋ごとに荷物を移動させながら工事を進めることができます。ただし、家具の量や工事の規模によっては、一時的に仮住まいをおすすめする場合もありますので、まずは現地調査で相談してみてくださいね。

Q2. 自分の好きなスタイルが定まっていなくて、言葉で説明できません。

まったく問題ありません。むしろ、言葉で説明できる方の方が少ないです。
「なんとなく好き」と感じるSNSの画像や雑誌の切り抜きを数枚見せていただければ、インテリアコーディネーターが共通するテイスト(色使いや素材感)を分析し、「こういう雰囲気がお好きではないですか?」と提案するケースが一派的には多いですよ。

Q3. 床の張り替えと壁紙の交換、どちらかだけでも効果はありますか?

どちらも効果はありますが、もし予算の関係でどちらか一つを選ぶなら、「壁紙の交換(特にアクセントクロス)」がコストを抑えつつ雰囲気を変えやすいです。ただ、「部屋の雰囲気をガラリと変えたい」のであれば、視覚面積の大きい「床」を変える方が満足度は高くなります。

Q4. 無垢材(本物の木)の床は手入れが大変そうで心配です。

確かに無垢材は水濡れに弱いなどのデリケートな面もありますが、最近は「無垢のような質感」を再現しつつ、傷や汚れに強い高機能なシートフローリングも進化しています。小さなお子様やペットがいるご家庭には、メンテナンス性とデザイン性を両立したこれらの床材を提案することも多いです。

まとめ

<当社施工事例>

「SNSのマネをしたのに垢抜けない」という悩みは、家具ではなく、部屋のベースとなる「床と壁」を見直すことで解決できます。

光沢を抑えた床材を選ぶ
・家具に馴染む色味の壁紙を選ぶ
・巾木などの細部まで整える

これらを意識するだけで、見慣れた家具がまるで新品のように生き生きと輝き出します。とはいえ、数ある建材の中からベストな組み合わせを見つけるのは大変な作業です。

こうした「床・壁・細部」のバランスを整え、持っている家具と完璧に調和させるのは、実は非常に高度なパズルです。「自分にはセンスがないから…」と不安になりますよね。

そこで、どうしても難しい場合に、リフォーム会社に在籍するインテリアコーディネーターの存在も頼りになります。私たち現場監督が「施工の品質や耐久性」を守るハード面のプロなら、インテリアコーディネーターは「色や素材の組み合わせ」を考えるソフト面のプロです。

「今持っているこのソファを活かしたい」「Instagramのこの写真みたいにしたい」という希望を伝えることで、それに合う床材の木種や壁紙のトーンを逆算して提案してもらえます。ちぐはぐになってしまうリスクを避け、確実に理想の空間に近づけるのが、プロと一緒に進めるリフォームの最大のメリットと言えます。

手前味噌ですが、「今の家具を活かしたい」「失敗したくない」という方は、ぜひ山中木材にご相談ください。私たち現場監督とインテリアコーディネーターがタッグを組み、あなたの「好き」が一番映える空間づくりをサポートさせていただきます。

この記事を書いた人

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]

工務部では部長としてリフォームを中心に現場管理をメインに担当しています。本ブログでは「私自身がリフォームをするのであればこうする」という視点でみなさまに役立つ情報を紹介していきます。よろしくお願いいたします。